2015年6月24日 (仮訳)新種Phellinidium asiaticum:P. fragransおよびP. pouzariiのアジア産類縁種 Zhou, L-W., Spirin, V. & Vlasák, J., 2014. Phellinidium asiaticum sp. nova (Hymenochaetales, Basidiomycota), the Asian kin of P. fragrans and P. pouzarii. Annales Botanici Fennici. Available at: http://www.bioone.org/doi/abs/10.5735/085.053.0104 [Accessed June 23, 2015]. 【R3-01948】2015/06/24投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国吉林省および極東ロシアにおいて広葉樹林に発生した菌を検討し、Phellinidium asiaticumとして新種記載した。 本種は分子系統解析でPhellinidium属の基準種を含むクレードに位置し、P. fragransおよびP. pouzariiと近縁であった。 本種は両種とは担子胞子や菌糸状剛毛などの形態で区別された。 中華人民共和国吉林省延辺朝鮮族自治州安図県長白山風景区 (新種) Phellinidium asiaticum Spirin, L.W. Zhou & Y.c. Dai 語源…アジアの 【よく似た種との区別】 Phellinidium fragrans 担子胞子のサイズがほぼ同一 nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国および極東ロシアではなく北米に分布する 本種と異なり子実体が多年生ではなく一年生または二年生と見られる 本種と異なり子実下層が不明瞭 本種と異なり担子胞子が長楕円形~広円筒形ではなく楕円形 本種と異なりシスチジアを有する 本種と異なり菌糸状剛毛の先端が鋭いのではなく丸い nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Phellinidium pouzarii 菌糸状剛毛の先端が鋭い 子実体形成菌糸層の内部に分生子を形成する nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国および極東ロシアではなくヨーロッパなどに分布する 本種と異なりシナノキ属やコナラ属などの広葉樹ではなくモミ属などの針葉樹を宿主とする 本種より孔口のサイズが顕著に大きい 本種より担子胞子が長い 本種と異なり担子胞子が長楕円形~広円筒形ではなく狭円筒形 nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される